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倒焔窯(とうえんがま) |
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塩焼瓦を製造する窯で、重油バーナーで横より炎をかけて熱し、炎は上部から下部に下がって焼成される。最近では金属製の倒焔窯が使われている。燃料はブタンガスで重油より火力が強く良好な瓦が製造できるようになった。 |
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土葺(どぶき) |
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瓦の葺き方は大きくは土葺(つちふき)と引掛葺き(ひっかけぶき)とに分けられる。土葺はどぶきとも呼ばれる。 |
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巴瓦(ともえがわら) |
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丸瓦の先に巴がついた瓦で、使用される部分で名称が異なる。また一般には軒巴(のきどもえ)のことを巴瓦とも呼ぶ。巴瓦には、本瓦葺きの丸瓦の軒先部分や桟瓦の紐丸瓦の軒先で使われる軒巴(のきどもえ)、棟の先端で袖瓦の接合部で使われる棟巴(むねともえ)、破風に掛瓦を使う場合の棟の接合部の拝巴(おがみどもえ)、紐丸瓦を屋根の途中で止める場合の半月巴(はんげつどもえ)などがある。 |
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鳥伏間(とりふすま) |
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棟の最上部に載せられる瓦を棟瓦と呼ぶが、棟瓦のうち比較的平たいものを伏間瓦(ふすまがわら)、丸形や山形になった背の高いものを冠瓦と呼ぶ場合が多い。鳥伏間は本瓦葺きで鬼瓦の上に載せられ、伏間に接続して葺かれる。角のように出た部分は鳥休(とりやすみ)と呼ばれる。 |
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鳥休(とりやすみ) |
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鳥伏間は本瓦葺きで鬼瓦の上に載せられ、伏間に接続して葺かれるが、角のように出た部分は鳥休と呼ばれる。 |
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土練(どれん) |
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土練は原土(げんど)に適当な水を加えて練ることで、機械化される以前は足で練っていた。よくねかした粘土を、水打ちしながら何回も足で踏みならした。粘土は人間の足の力で繰り返し縦横に踏み返されるので、餅や蕎麦粉をこねるように粘りと粒子の均一性が得られた。現在ではほとんど真空土練機で行われている。 |
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土練機(どれんき) |
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大正時代に入ってから1920年代に機械式の土練機が日本でも広く使われるようになった。最初にわが国で土練機が使われたのは、1872年で、フランス人アルフレッド・ジェラールが横浜元町にわが国ではじめての土練機や製瓦機を使った近代設備を持った製瓦工場を作ったことから始まる。わが国の一般の瓦業者が近代設備を導入するのは、ジェラールに遅れること50年経ってからである。現在では真空土練機が使われている。足で練ったと同様な効果を出すよう、軸の羽の回転と合わせ縦横の回転も併用して、さらにラミネーション(一方回転にともなううねり波層)の解消のため、二重ドラムの間に粘土を通して送り出すような機構になっている。 |
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トンネル窯(とんねるがま) |
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大規模な瓦製造工場で用いられている窯で、他の窯に比べ燃料効率が高く燃料費が最も安い。150〜200枚の瓦が台車に2段から3段積みされ、トンネル窯の入口からレールの上ををゆっくりした速度で入っていく。トンネルの中で40〜60分で焼成され出てくる。窯の中央部の左右にオイルバーナーが設置され噴射され、自動制御装置により窯内部の温度を1050〜1200℃に調整される。トンネル窯では1日に1〜2万枚の瓦を焼くことができる。だるま窯の30〜40倍の能力がある。最近では釉薬瓦だけでなくいびし瓦もトンネル窯で焼成できるようになってきた。 |
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トンビ |
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寄棟や入母屋の隅の軒先に使われる瓦を隅瓦(すみがわら)と呼んでいるが、いくつかの部分に分けたものを切隅(きりすみ)、一体になった瓦を廻隅あるいはトンビと呼んでいる。 |